
病院勤務の理学療法士(経験8年目)。『理学療法士が自分らしく働く』をコンセプトにNICOJOBを運営。信頼できる情報発信を心がけています。
〉Twitter(@nicofamily25)
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「理学療法士はやめとけ」という声を聞きます。これから理学療法士を目指すのが不安になりました。
いま理学療法士を目指そうかと悩んでいる人へ向けた記事です。
「理学療法士はやめとけ」
親や先生、ネット上でこんな声を聞いて不安になったことはないでしょうか。
理学療法士をとりまく現状は、国家資格を取れば将来安泰という時代ではなくなってきているのが事実。
なんとなく理学療法士になって、なんとなく就職し働き続けるのではNGという事です。
私は「理学療法士を目指すな」とは思いませんし、言いません。
人に感謝されやりがいを感じる仕事であることは事実なので。
ただ、きちんと理学療法士を取り巻く現状を知り、将来について常に考えておく必要はあります。
本記事では、「理学療法士やめとけ」と言われる理由と対処法をお話しします。
この記事を読めば、理学療法士を取り巻くリアルがわかります。これからの道を選択するヒントにもなりますよ!
病院勤務の理学療法士(経験8年目)。『理学療法士が自分らしく働く』をコンセプトにNICOJOBを運営。信頼できる情報発信を心がけています。
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「理学療法士やめとけ」と言われる理由を5つご紹介します。
理学療法士といえば医療系の国家資格。資格さえ取得できれば将来安泰と言われていた時代もありました。
しかし、1995年の養成校規制緩和により、毎年1万人以上のペースで理学療法士が誕生。
この10年で理学療法士の数は10万人→20万人と2倍に増えています。
このままのペースで理学療法士が誕生し続ければ、2026年に供給が需要を上回り続けるという衝撃的なデータも公表されました。
一方で、現時点で飽和が懸念されているのは主に病院で働く理学療法士。介護分野はまだまだ需要が見込まれています。
過度に将来性がないと決めつけるほどではないですが、これからはより優れた理学療法士が選ばれる時代に入っていくことが考えられます。
理学療法士の平均年収は20代前半で約330万円、20代後半で約380万円です。
月給に換算すると、20代前半で24.5万円(手取り19.6万円)、20代後半で26.3万円(手取り21.0万円)ほど。
男女合計 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
20代前半 | 328.6万円 | 331.1万円 | 326.3万円 |
20代後半 | 379.6万円 | 388.9万円 | 368.8万円 |
この数字に「ぜんぜん稼げないじゃん…」と思われた方も多いでしょう。しかし、これが現実です。
年収アップが狙いにくい原因の1つは昇給率の低さ。職場により異なりますが、昇給は3000円前後/年のところが多いです。
高年収を狙いたい人は、きちんと給与還元してもらえる職場を選ばなければいけません。
「自分のやりたい仕事」と「年収」を天秤にかけて職場選びをする必要性あり!
理学療法士の売り上げは、基本的に1年目の新人でもベテランでも同じ。
いくら勉強しようが、認定資格等をとろうが、目に見える形(給料還元)で頑張りを評価してもらえる場面が少ないです。
もちろん、「目の前の患者さんのためになった」というやりがいや嬉しさはあります。
しかし、それだけでモチベーションを維持するのが難しいという人も多いです。
理学療法士は良くも悪くもコミュニケーションの仕事。
上司、同僚だけでなく、患者さんとその家族、医師、看護師、介護士など、たくさんの人と関わる必要があります。
気を遣いすぎて疲れる、人間関係がめんどくさいと感じることも少なくないです。
理学療法士の仕事は肉体労働。
運動指導や身体介護など体力を使う業務も多いです。
実際、30~40代を超えて理学療法士を続けることに不安を抱く人は多くいます。
はじめにお話しした通り、国家資格を取れば将来安泰という時代ではなくなってきています。
しかし、理学療法士を目指すなというわけではありません。
ここでは、理学療法士やめとけの声に対する対処法を3つご紹介します。
国家資格といえど将来安泰とは言えない、年収アップが望みにくいとお話ししました。
なんとなく就職先を決めてしまうのはリスクが高い!就職先選びはとても重要です。
将来のプランを描いて、自分が仕事に求めることを考えてみましょう。
求めるものによって就職先は大きく変わってくるもの。妥協せずに選択すべきです!
毎日課されたノルマをただこなすだけの毎日では、個人としてのスキルは上がりにくいです。
これからは選ばれる理学療法士となることが大切!
専門的なスキルに磨きをかけるのも良し、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルを身につけていくのも良し。
周りより少し飛び抜けたスキルがあると、自分の強みになりますよ♪
近年、働き方は多様化して終身雇用制度というものが崩壊してきています。
理学療法士の転職は当たり前、自分に合わないと感じたら辞めてしまうのも全然ありな世の中です。
理学療法士だけが生涯の仕事ではない
この言葉はぜひ覚えていてください!
人生の選択肢はたくさんあって、1つの仕事にとらわれる必要はありません。
興味のあることにどんどん挑戦してみる♪
すると新しい視点が広がり、新しい経験やスキルが身につく。
その繰り返しで自分の人生を切り開いていくのが、人生をより良いものにしていく方法です!
ここまで理学療法士の暗い話題を挙げてきましたが、もちろん目指すメリットもあります。
具体的には以下の3つです。
たかが国家資格、されど国家資格。いつの時代も手に職をつけられる専門職は強いです。
就労に困りにくい、どこでも働ける、資格を活かして新しい道を開拓できるなどメリットはたくさんあります。
理学療法士の仕事は、ダイレクトに人の役に立つ仕事です。
病気やけがを負った患者さんが、リハビリテーションによって出来ることが増えていく。
その喜びを一緒に分かち合える、ダイレクトにやりがいを感じれる仕事です。
「あなたのおかげで良くなった」など感謝の言葉をもらえると、本当に嬉しいですよ♪
さきほどお話ししたとおり、理学療法士は国家資格。
全国どこでも働ける、常勤・パートを選べる、平日or土日休みを選べるなど働き方を選択しやすいのが特徴です。
ライフステージの変化があっても仕事を辞めることなく、働き続けやすい職業です。
理学療法士に向いている人の特徴は以下の通りです。
理学療法士は、患者様のために何ができるのかを常に考えてリハビリテーションを提供していく必要があります。
患者さんの気持ちに寄り添い、日々の進歩を一緒に喜んでいける人は、理学療法士の仕事がぴったりです♪
理学療法士は対人間の仕事です。
患者様とその家族、多職種が連携しあってリハビリテーションを進めていくことが大切。
人と関わることが好きな人は、相手の気持ちに寄り添いながら、より良いゴールへと導いていける。
素敵な理学療法士になることができますよ♪
理学療法士は目の前の患者さんに対して「どうして?なぜ?」という疑問をもち、よりよい治療を提供しつづけなければなりません。
理学療法・リハビリテーションは日々進歩しており、私たちも日常的に知識をインプット・アウトプットしていく必要があります。
探求心があり、自己研鑽をし続けることができる人には向いています。
最後に、現役理学療法士である私が日々の仕事で感じた「やりがい」と「大変なこと」についてお話しします。
急性期病院で勤務する経験9年目の声です!ご参考程度に。
今回は、「理学療法士やめとけ」と言われる6つの理由と対処法をお話ししました。
理学療法士はやりがいのある仕事です。
将来の働き方について早めに考えておくことで、理学療法士になってからの不安も減らすことができます。
応援しています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。